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nano-TAの応用事例
3-1. 融点を調べる:ポリエチレン(PE)
3-2. ガラス転移温度を調べる:メタクリル酸メチル(PMMA)
3-3. ガラス転移温度と融点を調べる:ポリエチレンテレフタレート(PET)
3-4. 微粒子への応用:トナー
3-5. 薄膜への応用:フォトレジスト
3-6. 相分離ポリマーへの応用:セルロース
3-1. 融点を調べる:ポリエチレン(PE)
結晶性ポリマーであるPEは、昇温に伴って融解が生じます。nano-TA測定では、116℃に融解による軟化が検出されました。
3-2. ガラス転移温度を調べる:メタクリル酸メチル(PMMA)
非晶質ポリマーであるPMMAは昇温に伴ってガラス転移が生じます。nano-TA測定では、121℃にガラス転移による軟化が検出されました。
3-3. ガラス転移温度と融点を調べる:ポリエチレンテレフタレート(PET)
非晶質のPETは、昇温に伴って(1)ガラス転移、(2)結晶化、(3)融解が生じることがしられています。nano-TAの測定結果においても、89℃にガラス転移、211℃に融解に起因すると思われる軟化が検出されました。
【関連リンク】
•TAアプリケーションブリーフNo.7
3-4. 微粒子への応用:トナー
レーザープリンタや複写機に使用されるトナーは、帯電性や色特性など目的の機能を達成するために複数の添加剤を含みます。粒子内での各成分の分布状態を把握することは重要です。下はミクロトームによるトナーの断面について、目的の場所で軟化温度を調べた結果です。形状像で低い領域(暗部)では低温で軟化しています。
直径6µmの粒子内の各部位で軟化温度の相違を検出しました。
3-5. 薄膜への応用:フォトレジスト
フォトリソグラフィで使用されるフォトレジストは、シリコン基板上に塗布された数µm〜数百nmの薄膜です。極めて微量であるために、従来の熱分析手法では測定が困難でした。以下は熱処理温度の違うフォトレジストについて、軟化温度の違いを検出したものです。nano-TAは特別な前処理なしに薄膜の状態で測定が可能です。
3-6. 相分離ポリマーへの応用:セルロース
セルロースは錠剤のコーティング材として使用され、物質の放出をコントロールする役割をします。放出速度を制御するためには、相分離構造の最適な制御が必要です。下はヒドロキシプロピル・メチルセルロース(HPMC)とエチルセルロース(EC)から成るブレンド材です。形状像と位相測定によって明確な相分離が確認でき、さらに母材と分散材それぞれの軟化温度を検出することで、物質を同定した事例です。
3µm形状像(左)と位相像(右)
参考文献
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