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2006年6月20日

ICP発光分光分析装置の新製品 「SPS5500シリーズ」を発表

世界最高水準の測定速度を実現したCCD多元素同時型ICP-OES

エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社(略称:SIIナノテク、社長:船本 宏幸、本社:東京都中央区新富2-15-5 RBM築地ビル、TEL:03-6280-0070)は、最高水準の速度での分析を実現するICP発光分光分析装置(ICP Optical Emission Spectrometer:ICP-OES、もしくはICP-AES)の新製品「SPS5500シリーズ」を7月1日より販売いたします。

RoHS/ELV指令による有害物質の使用制限に代表されるように、環境、水質、土壌、材料、半導体、食品、生体分析等のあらゆる分野での無機分析において、多元素を高速に分析するニーズは年々着実に増加しており、ppm(百万分率)から ppb(十億分率)オーダーでの多元素分析が可能なICP-OESは急速に普及が進んでいます。そのような中、装置に対する要求性能も高まりをみせており、これまで以上の分析スピード、優れた検出下限、分析の精確性、簡便かつ多機能な操作性・保守性などが強く求められています。

このたび販売を開始する新製品、「SPS5500シリーズ(SPS5510/SPS5520)」では、高速測定を実現するCCD(電荷結合素子)検出器*1であるV-Chipの搭載、装置構成の最適化、ならびに機能充実のオプションとソフトウェアを取りそろえることで、高速・高感度分析と測定の安定性、使いやすさを実現しました。


【SPS5500シリーズの主な特長】

1. CCD(電荷結合素子)検出器、V-Chipの搭載により高速測定を実現
ICPで生成される多元素の発光は、エシェル分光器にて分光され、V-Chipを構成する70,000個のピクセルで受光されます。V-Chipは、167nm〜785nmの全ての波長範囲にわたって、読み出し速度1MHz(1,000,000ピクセル/秒)と高速で処理を行い、多元素を同時に検出することができます。V-Chipの全ピクセルの読み出し時間は、世界最高水準の0.8秒。これにより、高速な分析スピードを実現しています。

2. 優れた検出下限と、高精度な分析性能
優れた長時間安定を保証し、ロバスト*2なプラズマを生成、維持する40MHzの高性能な高周波電源と、ペルチェ素子で-35℃に高精度に温度コントロールされた検出器により、安定性に優れた分析が可能です。最適積分時間の自動設定機能により、高濃度の元素の大信号と、低濃度の元素の微小信号の積分を同時に実行可能です。
ICPのアキシャル(軸方向)観測仕様では、微量元素分析を優れた検出下限にて高感度分析することができ、ヒ素では1mg/Lの検出下限を実現しています*3。また、最新オプションの試料導入システムによって、これまで困難であった主成分濃度が数十パーセント以上の試料の高精度な分析が可能になりました。また、ラジアル(側面方向)観測仕様では、測定困難な高マトリクス*4試料を高精度で測定することが可能です。

3. 全自動スイッチング・バルブ・システム(SVS)と4チャンネルポンプ
新オプションのSVSは、全自動でバルブを切り替えて分析試料と試料導入部洗浄のためのリンス液を効率良く導入するシステムです。SVSによって、一試料の分析が完了した後に高速洗浄を行うことができるため、待ち時間を削減し、多試料の高速連続分析が可能です。また、3チャンネルポンプ(SPS5510)だけでなく、4チャンネルポンプ(SPS5520)と連動させることで、さらに高度なアプリケーションに対応することが可能です。

※SVSはSPS5520の標準仕様です。

4. 使いやすさとメンテナンス性
高度な測定と簡便な操作性を両立させたエキスパートソフトウェアを搭載。充実したウィザードやヘルプ機能を使うことで、多彩な機能をより簡単にお使いいただくことができます。
また、マスフローネブライザーガスコントローラーの長期安定性を向上させ、再校正の頻度を低減させるなど、メンテナンス性も重視した装置です。


【発売開始日】
2006年7月1日

ICP発光分光分析装置 SPS5500シリーズ
SPS5510装置外観写真

以上

【用語解説】

*1 CCD検出器
Charge Coupled Device(電荷結合素子)を用いた検出器。電荷結合素子とは、半導体を用いた揮発性の記憶媒体で、アナログ・デジタル両方の信号を記憶することができる。フォトダイオードに蓄積した電荷を、転送CCDを使ってバケツ・リレーのように出力回路に転送して読み出すため、小型でアクセスが速いなどの利点を持つ。

*2 ロバスト
強壮なこと。この場合は、主成分の妨害を受けずに信号が安定していること。

*3 SPS5500(アキシャル仕様)30秒積分における3σでの元素ヒ素 (波長188.980nm)の一般的な検出下限値。

*4 高マトリクス
分析対象元素と共存する成分の割合が高いこと。



本件に関する問合せ

【マスコミ】
 エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社
 広報グループ    TEL: 03-6280-0061

【お客様】
 エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社
 営業総括部     TEL: 03-6280-0077

 

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