|
|
 |
|
:: お知らせ ::
2004年11月11日
慶應義塾大学との共同研究論文が英国科学誌Natureに掲載される
|
慶應義塾大学(齊藤英治、宮島英紀)、エスアイアイ・ナノテクノロジー(山岡武博)、大阪大学(多々良源)による共同研究論文*1
が2004年11月11日発行の英国科学誌Nature誌に掲載されました。この論文では、磁気力顕微鏡(MFM)により存在が明らかにされた磁性体中の束縛されていない磁壁が仮想粒子として振舞うことが、慶應義塾大学で開発された「共鳴分光法」により世界で初めて示され、その質量等の基本特性が明らかにされています。
磁気力顕微鏡は、走査型プローブ顕微鏡(SPM)の一種で、ナノメートルスケールの磁性体の磁気構造を観察する装置です。当社は90年代よりMFMの開発をてがけ、秋田大学工学資源学部石尾研究室のご協力をいただきながら、独自の高分解能MFM(High-Resolution
MFM )技術を開発しました。高分解能MFMは、ナノスケール磁性体の磁気構造を観測する有効なツールとなっており、この成果による論文*2
は2003年度、日本応用磁気学会論文賞を受賞しています。
今回のNature誌に掲載された磁壁(磁気の方向が揃った領域の境界)は、束縛されておらず、わずかな外部磁場でも動きやすいため、従来MFMでは観察が困難でした。高分解能MFMの技術により、このような磁壁でも安定に観察することに成功しました。
*1 E. Saitoh, H. Miyajima, T. Yamaoka,
and G. Tatara, "Current-induced resonance and
mass determination of a single magnetic domain wall"
432, 203-206 (2004).
*2 山岡武博、渡辺和俊、白川部喜春、茅根一夫:“高感度・高分解能MFMシステムの開発”、日本応用磁気学会誌,
Vol.27, No.4 (2003) 429-433
当社Webサイトの技術情報ページに、最新MFM技術とともにNature掲載論文のわかりやすい解説(「最新MFM技術とナノ磁性体中の仮想粒子磁壁の同定、その質量観測及び駆動機構の解明」)を掲載しています。
|
|
|